会社が5期目に入りました。大事なのは執念と運。どちらかというと運が大事。

会社が5期目に入りました。
決算の処理で大変です。
経理の担当者が旅に出てたりして(マジで)、さらに訳あって今月中旬くらいまでに全部終わらせないといけなくて、最も嫌いな請求書領収書整理を泣きながらやってます。加藤です。本当に嫌いです、経理。

さて、なんやかんやで会社が5期目に入りました。
ITベンチャーで5期目というと、といっても1月に立ち上げて10月決算なので会社を立ち上げてから3年と9か月ですが、でも勢いで立ち上る系のITベンチャーというジャンルにおいては、なんとなくもう新しくないなぁという気がしてきました。
まだやっているという事実は悪くはないんだろうけども、そろそろ何か分かりやすい成果をつかみたいような、そういう微妙な気持ちです。

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会社を興したときは5期目を迎えてこうやってブログを書いているとは想像もしていませんでしたが、いえ、決して潰れていることを想像していたわけでもなく、ただ無垢に立ち上げてがむしゃらにやってきたので、妄想以上の予想はできていませんでした。非才でしかも怠け者の私が、成功していないにしろともかく倒れることなくやって来られたのは、意外と私が執念深かったということに加えて、何よりも運が良かったのだと思います。

無計画に起業してやみくもに走っていましたので、会社は何度も危機を迎えました。
壮絶な起業家の日常!とかそういうことではなくて、ほとんどは「お前はあほか・・・」に類するものであまりブログなどには書けないのですが、結局その度に何故か何とかなりました。

起業当初私はゲームアプリを自分で作ろうとしていました。1人で。エンジニア経験はほぼ完全にゼロでした。デザイナー経験もありません。無謀ですね。
しかし「ゲームを作ったら自分のサイトで宣伝しよう!」とか思って作ったアプリのレビューサイトが、形を変えて今では事業の軸になりました。ASOとかアドネットワークという言葉さえ知りませんでした。ウェブに広告なんて概念も持っていませんでした。もちろんAdSenseすら知らなかった。。
運良くゲーム業界に「スマホのソーシャルゲームブーム」の火が点き、攻略サイトに改造したゲームサイトが時流に偶然乗ってうまく伸びました。起業した時期が数年前後していたら多分鳴かず飛ばずですぐに潰れていたでしょう。

ゲーム以外にもいろいろとサイトを仕込んでいました。無謀にも海外に発注してソーシャルメディアを開発したりしていました。医療サイトとかも結構お金使って作りました。動画配信サイトとかも開発したっけ。結果それらは全て失敗しました。素人がお金だけかけてサイトの枠だけ作ってもダメだということですね。当たり前です。これから起業しようと考えている人は気を付けましょう。「サイト作って広告載せてSEOやってライター使って収益化すればまあそこそこ行けるでしょう。オリンピック来るし、東京を紹介するサイトを英語で。」とか思っている人は超危険です。
私の場合はたまたまなぜかサイトに買い手が現れたり、もう駄目だな~という時期にゲームサイトが謎に急成長したりして、なんか運良く死にませんでした。

あれ、手持ちの案件全部駄目やん、みたいなときに「加藤君、これやる?」的な声がかかったり、会社作って2か月後くらいになんかGoogleからメールが来てヒルズに遊びに行って「なんだこの会社ちょうすげー」とかいってぽかーんと口空けてオドオドしながら仲良くなった人たちの繋がりが結局今まで続いていて色々な形で事業の強みになっていたり、
「港区に事務所持てたらITベンチャー的にカッコイイな」とか考えてたら仲の良い会社が共同で事務所持ちませんかとか言ってきて超格安で港区に事務所持てたり。

そんなこんなで5期目に突入しました。

思い返してみると、私の功績は「やめなかった」というほとんどその一点だけで、結局は運よく色々な人に助けられてやってきました。

起業志望の若者にとってはダサいだけで何の参考にもならないかも知れませんが、1つアドバイスをするとすれば、

「ひょっとして能力よりも運の方が強い、かも知れない」。

運は多くの場合あなたのことが嫌いではない人が運んできますので、
従って起業家は「ありがとう」を念仏のごとく社内外に唱えるのが良いのではないか、と思っています。

という訳で、5期目に突入しました。
何書いているかよく分からなくなりましたので、あきらめて決算処理に戻りたいと思います。
今期からはできればfreeeとかを使って楽をしたいのですが、差し当たり弊社の経理担当が旅から帰ってくるのを待ちたいと思います。(なんか徒歩で出雲大社参りに行ってます。千葉から。)