動摩擦係数と静止摩擦係数と超遅めの今年の抱負
年末にブログを書いてから早4ヶ月、時が経つのは早いもので2025年ももう三分の一が過ぎてしまいました。
さて、この4ヶ月何をやっていたかというと、自宅兼事務所の床を磨いたり、AIの進化に驚いたり、新しいGame Studioを立ち上げたり、ゲームのアワードをちゃんとした形に組み替えたりしておりました。

我ながら、なんだか久しぶりにちょっと先を見て仕事をしているなという感じがしますが、
起業して10年経って、少し事業に対する見方に変化が出てきて、考え方が変わってきたのかもしれないと思っています。

相変わらず私は怠け者なので、なるべく楽をして目標を達成したいのですが、
ゲームを世界中にいい感じで流通させるという私の目標を達成するにはどうしたらいいのかということを考えた時に、
今のやり方では不可能とまではいかないまでも、相当時間がかかるだろうなぁと感じ始めていました。

仕事というものは一義的にはお金を稼いで生活を成り立たせるものですが、それであれば事業を自ら営む必要はないわけです。事業を営む者が考えるべきは、どうすれば目標に近づくのかということであって、そのためにあらゆるものを賭すが如きものでなければならないのではという気持ちが強くなってきました。

仕事に限らず自分が何かしたいと思えば、それを叶えるのは自分でしか無く、自分でなんとか進んでいくしかない、と改めて思い至ったわけです。
自分でなんとかするしかない、というのは、仕事のあらゆることを自分で処理するということではなく、
例えば請負の仕事を続けていればそのうちにチャンスが巡ってくるだろうとか、どこか力のある会社や人と組めればとか、そのうちに世間が目を向けてくれるとか、そういうことでは無くて、
生活は自らの目的とする事業で成り立たせる、力のある会社や人に自らがなる、世間の支持を得るように主体的に発信する、ということを、自分でリスクをとってやっていかなければならんということです。
めちゃ当たり前のことですね。そしてこれは失敗する可能性もありまして、その上で準備しながらある程度の速度で進めないといけないのですが、何が成功で何が失敗かという定義も難しい領域の話で、結局はやり続けている限り失敗も成功もないのではないかということです。きっと死ぬ時に分かる類のことでしょう。きっと。

まあなんかこんなことを考えていまして、去年と今年とでやっていることがかなり大きく変わりました。えらい大変です。未だ慣れませんし、SNSやYouTubeに溢れるような高尚な理屈には私の場合なかなか昇華しません。できればごろごろゲームしながら毎日生きていきたいのですが、そういう余生を迎えるために今の所頑張って働くしかないのです。

さてしかし、そうやって無理矢理にでもやっていますと、なんとなく物事というのは動き出すもので、
求めよさらば与えられん
とか、
神様は、乗り越えられない、試練は与えない
とか、
困難の中に機会がある
とか、
その手の言葉って結局全部同じことを言っているのではと思いますが、
物事は始めると始まるんですね。
当たり前だろう、という感じですけど、
こういう感じにしたいな〜と思っても動くのはめちゃ面倒じゃないですか。
でもいざ動き出すとそれに関する情報がたくさん集まってきたり、助け舟がいっぱいきたりします。
動くの大変だけど動き出したらそうでもなかった、ということは僕の人生の中でたくさんあって、物理でいうところの静止摩擦係数と動摩擦係数みたいだなと思うわけです。

とても回りくどく抽象的に色々書きましたが、今何度目かの事業転換をやっていまして、多分過去一大きな転換なので、超忙しくなっています。あと、失敗すると普通に会社は潰れるかもしれません。くらいのつもりでやっております。
こういう感じでちゃんと考えてちゃんと動くのは、というと語弊があるかもしれませんが、
もちろんことゲーム関係のことについては日々真面目にやっているつもりなんですけど、
今ここが大きな節目なんではないか、勝負するところなのではないか、というのは10年に1回くらいのことだと思うのです。

まあ人生なんて実際は常に節目なんですけどね。
要はどの節目で頑張るかってことで、たまにはちゃんとせねばという感じがします。
今回のこれがうまく行くかどうかはちょっとわからないのですけど、というか
さっき書いた通り成功も失敗も結局自分次第。なんとかしろ、ってことです。
ベンチャーは経営者がファイティングポーズを解いたら失敗が確定
と最近Xあたりで見た気がしますが、そういうことだと思って頑張りたいと思います。僕はあんまりファイターじゃないんですけど、まあでも後ろの方でチクチク訳のわからない魔法を撃って勝つみたいなのは得意ですのでなんとかなるでしょう。
ということで、遅くなりましたが2025年も皆様よろしく助けてください。お願いします。
ではまた。