何故、東北の支援をやっているんですか?

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何故東北の支援をやっているんですか?とよく聞かれます。

聞かれるシーンは色々あって、初対面の方からだったり、久しぶりに会った友人だったり、東北支援を共に行う仲間だったりします。
聞いている理由も恐らく様々で、純粋な興味だったり、応援の意味があったり、或いは若干ネガティブな意味だったりすることもあります。

そのたびに色々と考えて答えるのですが、整理の意味で文章にしてみようと思います。

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理由は無い

いきなり身も蓋も無いんですが、これだという理由はありません。
私は九州出身で東北に地縁がある訳では無いですし、お金や時間が余っているわけでも無く、ボランティア精神に充ち溢れている訳でもありません。

会社作ったばかりで大丈夫?とよく言われますが、その心配はご尤もで、経営者としては良い選択では無いのかも知れない、と思っています。

やり始めたことには責任が伴うので「本当にできるの?」「どこまでやるの?」というようなこともよく言われますが、その心配もご尤もだと思っています。

人に説明できるような理由はありません。

2011年の3月に瞬間的に発生した思いが2年経っても3年経っても無くならなかった、
言葉にはし辛いけども自分の倫理によってそういう気持ちになっているんだろうと考えています。

目の届く範囲で小さな子供が転んで泣いていれば取り合えず寄って行って声を掛けて起こしますよね?
何でそんなことするの?と言われてもそれは中々説明し辛いと思いますが、

その方が正しいと思う自分なりの倫理観によっているんだろうと思います。

目に見えぬ利益

復興支援活動はボランティアですが、目に見えぬ利益がたくさんあります。

私は会社を作ったときに「社会から必要とされる会社にしたい」と思いました。
と書くととても高尚に聞こえますが、要は「認めて欲しい」という事です。

作ったばかりの小さな会社が社会から必要とされることはほとんどありません。
そもそも認知されない。
当たり前のことです。
多くの起業家はスタートアップの時期に葛藤を持ちます。すなわち、

自分のやっていることは本当に価値を生むのか。

多くのスタートアップは孤独のうちにありそれは耐え難いものなのですが、
私は幸運にして東北に関わったことでその大部分から救われました。

事業の中で持つ少しばかりの知識を東北復興支援に生かすことで、
数倍以上の感謝が返ってきます。
そんなことは他の分野において私の会社では起こりえない事です。

もし東北に関わっていなければ、
価値の見えない時間に負けて私は事業を畳んでいたかもしれません。

東北からは目に見えぬ利益をたくさん頂き、今はそれを返すことも支援継続の理由になっています。

書いていて思いましたが、この理屈だと返しきることは無いのかも知れません。

支援が終わるための支援

東北への支援はいつか終わらねばなりません。
なるべく早く終わる方が良いのです。
支援の必要が無く東北が元気になる日が早く来なければいけません。
いつまでも支援者に感謝する日が続いてはいけないのです。

その意味で私は支援を早く終わらせたいと思っています。

今尚東北に支援が必要なのは、東北がハンデを負っているからです。
3年経ってまだ表面的にも傷が癒えないのは何とも不快な話です。

上で「倫理」と書きましたが、恐らくもっともっと根本的には、好き嫌いの範疇で
そういう状況が嫌いだという事だろうと思います。

整理の意味で少し書いてみましたが、
あまり胸を張って言える理由では無い気がします。

そんな理由で東北の復興支援をしておりますが、
加藤は一緒に活動してくれる方を大募集しております。

興味のある方は
http://hukkou.sqool.co.jp/inquiry/
こちらからご連絡ください。
上に書いた「目に見えぬ利益」がある、かも。

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