英語のウェブサービスを作ってみました アルジェリアってどこにある国?

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ついに!念願の英語のウェブサービスをリリースしました!

いやー、苦労しました。
何せ私は英語ができない。
英語方面は仲間に助けられ、自分の脳みその中のアイデアを現場に落として形にしてもらい、修正をお願いして、お願いしてお願いして・・・という事を繰り返して数か月、ようやく形になりました。

何を作ったの?というのは

http://sqool.co.jp/info/20140609/

http://sqool.co.jp/info/20140609-2/

こちらから見れますので割愛。
このブログでは英語のウェブサービスを作る上で苦労したことなどを書いていきたいと思います。
恨み辛みではありません、念のため。海外に発注して英語でウェブサービス作りたいな、という人の参考になればという趣旨で書いていきます。(ターゲット狭いっすね・・・)

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大変だったことその1 開発チームとの文化の違い

開発を開始する際に考えたのは、「費用を抑える」「英語圏に受け入れられる作り」でした。
構想を実現するには私の会社の技術では難しいので外部に依頼することは最初から決まっていましたが、上記2点を満たすために海外に開発を依頼することにしました。最終的に開発先に落ち着いたのはインドでした。

インドとのやり取りは仲間に中継してもらいましたので、私の英語力の無さが致命的な問題になることは(多分)あまりありませんでした。
最も問題だったのは「開発チームとの文化の違い」でした。

インドには「ノウキ」という言葉があるそうですが、それは日本人がことある度に「納期!」と言うからだそうです。
いやいや、それもそのはず。突っつかないとまず約束の期日通りに終わらない。
というか、約束の期日を過ぎても手を付けていないような感じすらある。

1週間が過ぎ、2週間が過ぎ、おいおいぶっちゃけどうなってんのよ?と確認すると
「ここの仕様なんだけど」と確認してくる。
ん?今更?ひょっとして何もやっていなかったのか?

万事こんな感じ。

うーん、大丈夫かなぁ、と思っていたら何気なく見たテレビで

「インドの人はその場で相手の期待を裏切らないために(会話を盛り下げないために)嘘をつく」

というのをやっているのを見ました。
これを見て納得。

ちょっとその要求は無理ぽいけど、無理って言うと悪いから「OKOK!」という文化だったんですね。
これを理解してからはこちらもそのつもりで対応するようにしましたので、少しハンドリングが楽になりました。
文化であれば仕方がないですね。日本人の「善処します」と同じようなものです。

大変だったこと2 デザイン

今回作ったウェブサービスは「シンプルなデザイン」が大切でした。ザックリとしたデザインの要望をこちらで作ってそこから先はインドのチームに任せたのですが、これがまた感覚が違うというか。日本人の神経質さを思い知るというか。

右と左のスペースが微妙に違う。
水平が取れていない。
中心がずれている。
アイコンのテイストが個々に違う。
不要な余白がある。
ページを遷移するとページ自体が上下左右にずれる。
色の統一感が無い。
パワポのオートシェイプで引っ張ってきたような画像が貼ってある。
etc…

ああ、日本人って本当に細かい、と再確認。
私も日本人でした。

とにかく構想が実現できるだけのデザインは必須でしたので、お願いにお願いを重ね、ようやく今のデザインが出来上がりました。

彼らからすると、日本人ってよく分からん、という事になっているかもしれません。

苦労も多かったですが、インドチームの名誉の為に良かった点もいくつか紹介。
彼らはクライアントの期待に応えたいという意識が非常に高いです。
当初仕様書に盛り込んでいなかった機能も、開発するにつれてあった方が良いと思う事があります。
日本の会社であれば追加料金が発生するところですが、インドチームはそれに合理性があると思えば(要するにその機能を入れるとウェブサービスが良くなるよね!と彼らが思えば)、「OK!」の一言で追加してくれます。
また、こちらがリクエストしたよりも高機能のシステムを勝手に作ってきたりします。どうだ、スゴイだろう!という感じです。

非常に純粋で、それゆえに困ったところもありますが、良いところもたくさんあり、かなりの面で助けてもらいました。

でも次からは期日の約束だけは何とか守って欲しいとお願いしています。(開発完了予定に合わせて営業とかするし、プレスリリースとか仕込んでいくわけで、それが平気で遅れると日本にいる私は頭を下げまくらにゃイカン訳です・・・)

大変だったことその3 お手本が無い

こんなようなシステムをこんな感じで実装してください、とお願いするときに「似たようなサイトがあったら教えて」とよく言われます。が、今回の開発ではそれがありませんでした。ほとんど全てが加藤の頭の中から出てきたものです。

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なるべく簡単な性別&年齢入力のユーザーインターフェイスとしてこんな感じの仕組みを入れましたが、
これも伝えるのは大変でした。
説明するときに時計の針を回すようなシステムを例に説明した記憶があります。

その他、問題を出すアルゴリズムは見えないところで重要でしたのでかなり拘りました。が、ここも多分にイメージの話。こういう優先度で問題が出てくる、でもランダム性もあった方が良いから「たまに優先度のレベル間で浸透が起きるような感じで」とか伝えるわけです。は?それってどういう事?みたいな感じですね、今にして思えば。

これはどちらかと言うとインドが大変だった話。

Mr.Katoはクレイジーだ、と思っていたかもしれません。

お手本が無いと言えば、収益モデルも有りませんでした。
広告を置かない構想なので、このサイトそのものには収益源が無い。
収益化されている見本が無かったので何かを作り出すしかなかったわけですが、
ある日突然収益化の方法を思いついて取りあえず解決しました。(本当に儲かるかは不明ですけども)

アルジェリアってどこにある国?

そんなこんなで何とかリリースに漕ぎ着けましたが、苦労はそれなりに報われました!

公開直後から「ボスニア・ヘルツェゴビナ」や「アルジェリア」からかなりのアクセスが来ました。

アルジェリアってどこにあるか分かります?アフリカですよ、アフリカ。リビアとモロッコの間の面積の広い国。
そこの人たちが私の妄想から出来たサイトに来て

https://www.facebook.com/choibo.info/posts/1510229125865760

こんな感じで何やら盛り上がっています。

なにこれ超面白い!作って良かった!と夜中にPCの前でニヤニヤして過ごしました。

まとめ

今回の開発で大事だったのは「粘り」。
絶対にこのレベルまで引き上げる、今の品質ではダメだ、と開発チームに粘り強く伝える事でした。
かなり厳しい局面もあり、プロジェクト自体焦げ付く可能性が大有りでしたが、今回は私の粘り勝ち。

ただ、これは取りあえずリリースできたよね、という段階であるだけで
開発は今後も続いていくわけです。

「ノウキ」の問題はこれからも有るでしょうし、

「1pixずれているんだけど!」

とかやり合うんでしょう。

でもまあ、それも楽しいかな。粘り強くやっていきたいと思います!

 

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