ロードスターの話

MAZDAのユーノスロードスターという車が有ります。

二人乗りの小さなオープンカー。
スポーツカーにしては小ぶりなエンジン。

スピードというよりも、
軽快なフットワークを楽しむような作りです。

荷物はあまり乗らないし、
幌なので雨に弱いし、
防犯性は低いし、
車高が低いから乗り心地は良くないし、
そのくせ税金は高いし、
あまり実用的な車ではありません。

でも、乗っていて楽しい!

手のひらに収まるような所有感、
地面に張り付くようなコーナリング、
シフトダウン(ダウンですよ!)の絶妙なヒット感、
絵になるスタイル、
不便を許容するという優越感、

とってもよいんです。

 

 

 

ロードスターというのは、そもそもは二人乗りのオープンカーの総称で、
AMZDAが創始じゃないんですが、
しかし誰かが(多分イギリス辺りで)
「二人乗りでイカした車があったらイイ!」
と思い付いて作った訳だし、
MAZDAも
「ロードスターでイイ車を作る!」
と思って作ったはずなんです。

これこそが仕事なんだろうと思います。

世の中に少し価値を落とす。

ロードスターの場合は「楽しさ」を。

私もこういう仕事がしたいなぁ、と思います。
楽しい、わくわくする、面白い、おかしい、びっくりする!
という価値を少しでも世に落とせれば
それはさぞ豊かな事でしょう。