気付いたら雇われ人をやめて1年経っていたので、何となく独立のコツみたいなことを語ってみる

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サラリーマン生活をやめたのが2012年9月30日。10月1日から無職期間に入って、色々考えた後起業することにして、2013年1月23日に会社を設立しました。

ふと振り返ると会社設立からはまだ1年経っていませんが、雇われ人をやめてからはもう1年以上が経っていました。取りあえず飢えて死ぬことは無かったし、もう少しはこのステージを続けられそうな気がしています。

そこで、独立してみて1年経って何となく「これが大事だったな~」ということをいくつか書いてみたいと思います。尚、私は全然成功者では無いので、これをやれば成功するとかそういう訳ではありませんのでそこは誤解の無き用。でも多分、独立したいなと思っている人には少しくらいは参考になるはずです。

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①身体を鍛えておく。

健康はとても大事。特に大切なのが「細く長く活動できる体力」です。独立するとやる事がたくさん。やればやっただけ自分の理想に近づきますが、最初は資金の節約やノウハウの習得のために自分で処理すべき事が山のようにあります。瞬間的に頑張れる瞬発力も必要ですが、数か月から数年のスタートアップの時期を乗り切るには、体力が大切。

私はここが一番の弱点で、独立を決意してからウォーキングをしたりしていましたが、もっと計画的に体力をつけておけば良かった、と痛感しました。「疲れない」「業務の処理品質が落ちにくい」「体調不良によるモチベーションの低下が少ない」というのは超アドバンテージです。

②貧乏に慣れておく

緊縮財政はいけません。心身を健康に保ち、時間を有効に使うために資金は適切に使っていくべきです。しかし贅沢は出来ません。あらゆるところから不必要な出費を控える必要があります。1万円浮けば、1万円なりの投資や必要物の購入ができるのです。現金は少しでも多く事業のために使うべきです。

貧乏に慣れておくことは、好きにお金を使えない状況でもメンタルを健康に保つことに有効です。

身の回りのものを手入れして長持ちさせる、安くて美味しい食事を工夫することに喜びを見出すくらいがちょうど良いです。

③準備をしすぎない

全く準備をしないのは問題ですが、100%の成功率を目指して準備をしても準備が終わることはありません。どれくらいの成功率で発進するべきかは事業のボリュームなどによって変わりますが、私的には30%くらいの成功率で十分じゃないかと思います。

発進してみて足りない能力は身に付けるか仲間を探す。資金が足りなければ調達するにはどうするかを考える。そうこうしているうちに仲間が増え、ノウハウが増え、たとえそれが失敗したとしても次のプロジェクトの成功率が上がります。

個人的には1発勝負で致命的な失敗をするよりは、とっとと失敗して経験を吸収し、何度かのチャレンジでの成功率を上げる方が良いと思います。

単純に「人生の残り時間」が長い方が成功率が高いということもあります。

④1人でやらない

仲間は絶対に必要です。絶対に。資金の問題で会社の中に入れられなくても、意見してくれる仲間は作っておくべきです。

事業の成功を本気で願う仲間の意見は超重要です。1人の考えより複数の考えを集めた方が成功率が高いのは当たり前の話です。

また、仲間の労に報いるために必ず価値のある事業に育てる、というモチベーションの源泉にもなります。自分の為、だけではモチベーションの維持には限界があります。

⑤忘却力

独立するとだいたい失敗や挫折の連続です。しかしいちいち落ち込む暇は無いのです。あらゆるカードは切れるときに切らなければ、時間と共に使えないカードになって行きます。そしてカードを1枚切るときはそれと同等の価値を持つカードを探しておく必要もあります。つまり、悩んで落ち込んで時間を浪費する暇は無いのです。

申し訳ないな、何でこんな失敗をしたのか、自分は無能だ、もうダメなんじゃないか、大それたことに挑戦しているのでは、などなどの不安は、目指す事業をしっかりと立ち上げることで払拭するしかありません。

過去からしっかりと学びつつ、しかしネガティブな感情は忘れ去って粛々と進んでいく、ゾンビのような精神構造が必要です。成功して恩返しすりゃーいいんです。

⑥絶対にやらないことを決める

これだけはやらない、という事をきちんと決めておくことをお勧めします。独立すると自分がルールなので、何でもアリです。

状況に応じて方針の転換も必要でしょう。

しかし、「とりあえず」の決断を繰り返していると、多分「孫請けの孫請け」みたいなことになります。孫請けが悪いと言っている訳ではありませんが、主体的に選択せずに「逃避的な選択を繰り返した結果」として孫請けの孫請けになることは、少なくとも独立当初は願っていないはずです。

自分の事業はこういうものである、従ってこれだけは絶対にやらない、というものを決めておくことは大切なように思えます。

やらないことを決めておくことで、悩んだ時に思考がフラフラと移ろい無為に時間を浪費することも防げます。

長くなってしまいましたが、これから独立しようと思っている方の参考になれば幸いです。

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