お金持ちになりたい人の話

こんばんは、おはようございます。
加藤です。
なんか徹夜してしまいました。

起業して丸8年が経ちました。
想定通りには進みませんが、想定外に進んだところもあり、とりあえず潰れておりません。

さて、私は優れた経営者ではありませんが、ちょっとだけ経営者として生きてきて、最近いろいろ考えるところがあったので少し書いてみたいと思います。

2月13日夜の地震で家に帰れなくなって急遽泊まったホテルがラブホテルだった人の写真。翌14日のバレンタインデーには一人でラブホテルをこそこそ出ていくという貴重な体験をすることができました。 最近はBooking.comにラブホテルが出てくるんですね…

幸せとは

あ、意識高い話じゃないです。

しばらく経営者として生きていると、儲ける方法というのは色々と思い付くようになります。

お前金持ちじゃないくせに何言ってんだ、ってのはご尤もなんですが、
お金を稼ぐだけなら本当にそんなに大したことではありません。
落ちぶれたとはいえ日本はまだ経済大国。お金がじゃぶじゃぶ回っています。

例えば法律を無視すれば、お金を集める=稼ぐのは簡単。
盗んだものを売ったり、人をだましたり、社員をこきつかったり。想像できますよね?
正しく税金を納めないってのも僕としてはこれと同じ。

儲かりそうですが、でも法律は守らないといけないので、その範囲内で考えるわけですが、それでも倫理を無視すればまだまだ簡単。
グレーなビジネスっていっぱいありますよね。例えば去年であればマスクを買い占めたり。転売アプリに現金出品したり。
うっすい内容の情報商材を売るとか、も僕としてはそっち系です。
普通の人は倫理観に邪魔されてできないことです。でもやっている人はたくさんいます。うまくやれば儲かりそうじゃないですか、社会にとって必要のないビジネスですけど。

で、それもやっぱいかんだろうということでまっとうな商売を考えるわけなんですが、それでも道はたくさんあって、最後の障害は経営者の拘りなんです。

例えば下請けは嫌だとか、ベンチャーでありたいとか、泥臭い営業をしたくないとか、こういう風な組織拡大は嫌とか、なんかそういうやつです。

その辺をある程度受け入れていくと、実際にお金が集まってきます。
上にも書いたたように日本はまだ経済大国。お金を儲けることに特化して拘りを忘れれば、本当にお金を稼ぐだけなら難しくはないな、と思います。

しかしそこに大きな問題があって、私を含めた経営者は、その拘りがあるが故に起業しているのです。
単純にお金持ちになりたい!というだけで起業した人を除いては、こういう事業をやりたいとか、こういうやり方で仕事をしたいとか、なんらか拘りがあってそれがパワーになっているはずです。

しかしとっても優秀な人と、とっても幸運な人を除いては、全ての拘りを最初から満たしたまま事業を成長させるのは難しいと思います。
従業員もいる。取引先もある。それらに報いるためには経営者は儲けるのが義務で、儲けられない経営者はゴミと同じ。汚い表現ですが、本当にそう思います。
安い給料で頑張ってくれてありがとう、いつも安くしてもらってすみません、なんてのはダメなんです。
優秀な従業員に、素晴らしいサービスに報いるためにはお金が必要です。
会社の成長にもお金は必要です。

そこで拘りを少しずつ、許せる順番で取り払ったり、変化させたりしていきます。

そうして仕事にまじめに取り組み、必要な勉強をして、今日と明日と来年と10年後を考えて地道な努力を重ねれば、とりあえず儲かります。
本当に。

でもそれって幸せなんですかね?
せっかく起業したのに。そういう風に拘束されないために起業したんじゃないの?

等価交換

僕の周りにはとても優秀な起業家がたくさんいます。Facebookのタイムラインは本当にきらびやかです。
理念をビジネスに変えて成長させている経営者は本当にすごいと思います。

僕は彼らのようにはなれません。
でも、経営者として彼らより僕が劣っているとは思いません。

僕のビジネスの中期的な目的は、日本のゲームをもっと世界に出すこと。

そこから先は、ゲームに絡んだ教育ビジネスを作ること。

できれば学校を作りたい。日本か海外に。

目的をかなえる手段には色々な種類とルートがあって、
僕の場合は自分の心を少しずつ削りながら拘りを調整してこそぎ落として経営を成立させ、成長させ、力をつけること。

僕の許せる範囲で、毒皿を何枚でも食べて食らいつくして消化して体を大きくすること。

神に愛されなかった凡人の戦い方ですけど、いいんです。大事なのはそこじゃないんです。

儲けられない経営者はゴミ。

過去に自分が自分に約束した目的に近づいているかどうか、そのために必要なお金を稼げているかどうか。
優秀な社員や取引先がこれからも力を貸してくれるように正しく報いているか。
それが正しい方法でできればいいんです。

会社がある程度の規模になると、といってもそんなに大きな話じゃなくて10人くらいの規模ですけど、そうすると経営者の仕事は現場じゃなくなってきます。
経営者が現場にエースとして張り付いて引っ張っていくのに限界がくる。

そうすると経営者の仕事はとてもシンプルになって、

考えて、計画して、決断する

だけになります。
難しくない。
お金儲けは本当に難しくない。

難しいのはそのために自分の人生や心の一部を差し出せるかどうか。
等価交換に応じることができるかどうか。

オジサン的には

ついでみたいであれなんですが、起業相談関連で少し。
相談に来る若い起業志望者に最近伝えているのは、

本当に起業したいかどうか
起業したいのになぜ今すぐ起業できないのか
それを真剣に考えてください

ということです。
多くの人は起業を勘違いしている。

起業は知能指数が高いとか、人間力なる謎の力が優れているかとか、そういうことには拠りません。
そうじゃない経営者、たくさんいるでしょ?私もそっち側です。
成功している経営者も結構そっち側ですよ。経営者は経営者として優れているのであって、その他が優れているというのは幻想です。

多くの人は起業の準備を勘違いしている。

起業する前に”すごい経営者”とか、”人脈のある人”に会ってもほとんど意味はありません。
起業のための勉強会には今起業しない人が集まっています。意味のある勉強会もありますが、9割は無意味だと思います。
自分のやりたいことは自分で決めて、計画して準備して実行すれば良いだけです。ここまでは今はググれば正解がたくさん出てきます。
起業した後に経営者同士で話すのには意味があります。少なくとも経営者として実行できることがあります。そっちの方がイイ。

起業したいのになぜ今すぐ起業できないのか。
わずかな登記手数料が貯められない人は論外として。

本当に起業したい人は少ない。本当に起業すべき人は少ない。

自分の幸せを本当によく考えてほしいと思います。本当に起業したいですか?
夢物語は幸せを運んできません。起業の準備が目的になってしまっている人は本当に多いのです。
彼らは常に忙しくいろいろなことをやっています。私には、サッカーの練習のためのスパイクを買うためのアルバイトを何にするかずっと考えてアルバイト選びの本をずっと見ているように見えます。

起業は簡単です。
できないのは心の底で気付いているからです。

(ちょっと話がそれますが、日本に起業文化が根付かないのは、本当は起業したくない起業したいと言っている人たちを何とか起業させようとしているからであって、本当に起業したい人を増やそうとしていないからだと思うんです。よく言われる起業家のセカンドチャンスとか実はいらないと最近は思っています。起業家は会社をつぶしたら死ねばいいんです。実際は死にませんから大丈夫です。起業家なら自分のセカンドチャンスくらい自分で作ります。そういう人を増やさないとだめです)

短期的に

僕はお金がそんなに好きじゃなかったんですけど、最近は少し欲しくなってきました。
会社に力をつけて目的をかなえるという意味もあります。
もう1つは上に書いたような僕の主張は、僕がある程度お金を持たないとただのホラだからです。

というわけで、人生で初めて自分にお金が集まる仕組みを真面目に作ってみたいと思います。
おそらくダサい方法になるので、僕の心はちょっとやさぐれるかも知れません。

Twitterとかで僕をフォローしてくれている方は、もし僕がやさぐれていたらそっとしておいてください。
なるべくゲームで心の健康を保ちながら頑張りたいと思います。

(でもゆるゆるやりますので多分大丈夫です)